きっかけは様々ですが自分に合うイラスト制作環境とは、たいていの人の頭を悩ます問題ではないでしょうか。
私もその一人でPC(Windowsもmacも)やipad、板タブ、液タブと色々手を出したので、その経験をもとに個人的に良かった構成についてまとめました。
これからイラスト制作を始める方の一助となれば幸いです。
使用したことのある端末は※2023/11月現在
- PC(Windows/mac どちらもデスクトップ)
- ipad(mini/pro)
- wacomタブレット(板タブ-intuosシリーズ)
- Xp-pen(液タブ)
- iphone SE
- android スマートフォン
初期投資や状況別のおすすめイラスト制作環境
とにかく初期投資を抑えて初めてのお絵かきにチャレンジしたい
まずは手元にある端末を使いましょう。この記事を読めている、ということは何かしらのIT機器を所持しているはずですね。
こんな記事を書いておいて身もふたもないですが、環境は徐々にそろえることもできます。
初めから最強装備にも憧れますが、まずは手持ちの武器を使いこなすことから始めてみてはいかがでしょうか。
ソフトウェアについてもまとめていきますので、手持ちの端末に合わせて導入してチャレンジしてみましょう。
5万円前後なら出せる&推しを描きたい人向け
お家に使用できるPCがあるなら液タブ、PCが無ければ中古のiPad(apple pencilが使えるタイプ!)を視野に入れると良いと思います。個人的にはipadかな。airかminiあたり。
なぜなら動画をリビング等で見ながら描けるから。動画を見て、あーこれすき!!!の気持からすっとお絵かきに入れるのは大きな利点。
iPadなのはOSの更新が基本的に続くからです。AndroidはOSの更新にハードが対応できるかはメーカーによるので、私が中古で手を出すならiPadを選びます。
予算をオーバーしてしまうかもですが、Apple pencilは2世代のもので。充電が楽だし磁石でくっつくのは失くし辛くて良いです。
もちろんAndroidが好き!という方はAndroidでも良いと思います。カスタマイズ性が高い点が好きって人もいますしね。
余談ですが、5年使えると仮定して、6万円までなら月千円で楽しめるしコスパ良いな、と考えるようにしてたら端末が増殖していきました。
※ 5年=12か月×5年=60か月
この辺りから、選択肢が増えて逆に悩むことも増えてきます。
アイコン制作などの依頼も受けていきたい(予算10万程度)
仕事にするなら良い環境を!と思う人もいると思うんですが、個人的にはそこそこから始めるのもアリだなと思います。具体的には10万円くらいの予算感。
それでほかにやりたいことがあるか否かで決めるのが良いんじゃないでしょうか。
例えばですが、
Live2Dにも手を出してみたい。
→WindowsPCが必要になるのでPCに板タブか液タブの組み合わせが良いかなと思います。Macでも一応インストールはできたのですが、動きが悪くて使い辛かったです。
※個人の感想です。
映画や観劇等のコラムも描きたい
→外でも下書きができると便利なのでiPadかAndroidタブレットで持ち運び性能を注視したいですね動画編集とかもやりたい
→アプリでもできますが、PCのほうが現時点では充実している印象です。フリーソフト使用ならWindows、Adobe製品使用を見据えるならmacも〇
副業としてオンライン秘書とかの在宅ワークも気になる
→WindowsPC一択。PCが無ければ始まらない&クライアントとなるべく環境があっている方がやりやすいです。ビジネス用途ならWindowsがやっぱり強いのでそこは併せておいた方が無難。
でもOffice系ソフトは高いので、PCの性能にかけられる予算がぐっと減ってしまうのが難点…。
10万で買って10万稼げたらそのあとの収入でPCを買い替えorカスタマイズするぞ!という意気込みが必要かも。
動画をみたりゲームしたり遊び用と共用にしたい
→Steamを使うのかアプリゲーなのかで選んだら良いかと思います。ゲームによってはイラスト制作よりよっぽど高いスペックを求められることもあります。
SteamならゲーミングPC、アプリならiPad miniあたりから探してみるのが良いのではないでしょうか。
商業ベースの制作を視野に入れる(予算20万~)
この辺りになると高解像度、高性能、高効率を求められるので、ある程度の性能を持ったPCがあると良いでしょう。具体的な予算感としては20万~。出来れば30万くらいあると選択肢が増えて良いかなと思います。
OSは事務メインならWindowsが強いですがイラスト制作関連メインなら中心ソフトはAdobeなのでMacも有りです。
PCに触ったことがあまりないならWindowsのほうがおすすめ。トラブルが起きた時に検索でヒットする数が多いので解決につながりやすいです。
Adobeをつよつよで動かしたいならMacはすごく良かったのですが、Macはリファレンスが少なかったりとちょっと玄人向けな印象ですね。
正直に言えばこの記事を読んで考えるレベル感ならWindowsにしといた方が無難に思います。
構成としては、CPUは最新世代の最上位か上から二つ目(intelならi9かi7)、グラフィックボード有、メモリは32GB以上、ストレージはSSD、デュアルディスプレイあたりが最低ラインになってくるのではないでしょうか。
この辺りは購入時期によるので、やりたい作業に合わせたソフトの推奨環境をそろえるのが無難です。
ちなみにi9入ってる!!と思っても世代が古いと最新世代のi7やi5レベルの性能の場合がありますのでご注意ください
最低環境でそろえると時代に置いて行かれるので、なるべく推奨環境以上の構成で!
ざっくり、求められる性能としては動画編集が全体的な高性能、3Dモデリングがグラフィックボード性能、静止画はメモリやCPU性能を求めてくる印象です。
私の現在の主な構成(2023/11時点)
冒頭にも所持機器については書きましたが、手持ちの中でもイラスト制作等に良く使用している機器についてご紹介します。iPad pro 13inch
→ ラフ~イラスト制作まで。主にクリスタ利用。家の中でどこでも思い立った時に描けるのが利点。13inchは外に持ち歩くにはちょっと大きかったです。外利用なら11inchのが便利でした。mac mini
→ iPadをミラーリングで繋げて液タブ化してPhotoshopを使用した商業系の作業をするときに使用しています。主にクリエイティブ系のビジネス用途。
Adobe製品がサクサク動くのが最大のメリット。
8万円くらいの本体で数百MBくらいの制作ファイルはサクサク動きました。
さすがに2GBを超えたPSDファイルが重たかったです。
Windows 10 pro
→ iPadでイラスト制作した後にLive2Dのモデリングや事務作業、オンライン秘書としての作業やWEBサイトの更新時などに利用。主に事務・プログラミング系のビジネス用に使っています。
一応液タブも繋げているのですが、実はあんまり使っておらず…。デュアルディスプレイとしては重宝していますが描くのはiPadがタッチ操作が便利&筆圧感知が高性能&角度自在(※スタンド性能による)なのでXP-penは現状宝の持ち腐れとなっています。
むしろ画面共有しながらのMTG時にパワーポイント資料などに書き込んだり、が一番の使用用途になっている気がします。
便利なんですけどね。液タブの廉価版でなく、高性能のものを買えばまた別なのかも。
ただ欲しい性能を詰め込むとwacomの数十万モデルになっちゃうので結局コスパ的に挑戦しにくい状態です。
でももっとも売上に貢献している端末はWindowsPCです。
最後に。端末って高いように思えるけどコスパは良い
予算が5万、10万、20万といわれると安い買い物じゃないな…と思います。 でも途中でも記載しましたが5年使用すると想定したら、6万円の端末でも月換算なら毎月1000円。月2000円を出せるなら10万超の端末購入が検討できます。 月1000円で使い放題相当、と考えると昨今のサブスクの料金を考えると決して高いとは言えないのではないでしょうか。 ※個人的には一括払い推奨です。ローンは家の購入だけ派です。 初期投資はかかるものの、月換算した場合に趣味としてのコスパは良く、技術を上げれば副業としての可能性もある。夢のある趣味だなと思いますがいかがでしょうか。 以上、参考になれば幸いです。色々手を出したいタイプなので、この機器やアプリはどうだった?など質問いただければレビューします。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
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