こどもに送るはじめてのデジタルお絵かきセット

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先日、友人と小学生のこどもが使うことを前提としたデジタルお絵描きについての話をしました。
セキュリティや価格など気になる方も多い話題かな?と思ったのでこちらでもまとめておきます。
以前にも端末についてまとめましたが今回は下記が前提の話となります。
  1. こどもが使う
  2. 紙でのお絵描きしかしたことがない
  3. 親もあまり詳しくはない

既にある程度詳しく、レイヤーなどもわかるなら以前の記事をどうぞ
イラスト制作環境ってPCやipad、液タブと色々あるけど結局どれが良い?

結論としてはiPad mini + Apple Pencil pro + Procreate

ポイントはいくつかありますが、おもにセキュリティ面、管理のしやすさ、親が使い方を説明する可能性を考え機能が多すぎないことや価格を中心に検討しました。
いくつか候補を挙げて考えましたが、2024年現在では「iPad mini + Apple Pencil pro + Procreate 」の組み合わせが良いのでは?が結論です。

タブレット VS PC : 管理しやすさでタブレット

本体価格で考えればどちらもピンキリあり良い勝負ですが、小学生のこどもが使うことを考えると、管理がしやすいタブレット利用に軍配が上がりました。
良くも悪くもPCはできることが非常に多いので、親が詳しいのであればPCに液晶タブレット等をつけることも有りですが、液タブ自体が高価であること、安価なものはあるが価格相応であり、こんなものと思ってしまうのももったいないな、というところからPCは興味が出たらお年玉をためて買う、が良さそうです。

「こどもを守る」目線で考えたときにセキュリティホールが多すぎなんですよね、PC……。
フリーソフトが山とあるのも詳しければ宝の山でも、詳しくなければ罠の山なので。ちょっと怖い。
また、「絵を描く」という点を考えるとノートPCよりもデスクトップがおすすめですが、まだ小学生程度であれば「部屋にこもって描く」よりはまだ親の目の届くところで描く方が安心です。
旅行、習い事、親の用事で一緒に、などお出かけも多い年代ですので、外で描けるのもタブレットは魅力的ですね。
デスクトップは気軽に移動させられないので、その点もちょっと減点でした。

Apple製品 VS Android製品 : OSが長く使えて外部アプリの入れにくいApple製品が僅差でおすすめ

こちらもPCと理由は近いのですが、Appleは認可外アプリが入れづらいことが大きなメリットだと思います。
また、AndroidはメーカーがOSアップデートに対応しなかった場合に本体が使えてもアプリが使えなくなる可能性があり、そこが決め手でapple。
OSアップデートを継続して行ってくれるのは大きいです。

また、Apple Pencil pro の性能が非常に良いのも大きい。
その性能分高いのが本当に難点ですが。
Apple Pencil proを使いたい&費用をなるべく収めたい、ならiPad miniとの組み合わせかな…。
せめて、ということで、Apple公式の認定整備済製品がおすすめ。
ほしい機種や色が出ているとは限らないですが、公式による整備済みの中古品が少しお安く買えます。

とはいえほんの少しお安くなる程度なので、本体はAndroidが安価で手に入るので悩みどころ。
投げたり落としたりが不安なら中古のAndroidも有かな~と思いつつ、そうするとProcreateが入れられなくなるのが悩ましいです。
無料アプリの広告に忌避感が無ければ、Android + アイビスペイントの組み合わせが低価格で始められて良いと思います。

Procreate VS アイビスペイント VS Clipstudio VS photoshop :アプリは買い切りで広告の不要なProcreate

アプリは正直非常にたくさんあるので、お好みでどうぞ。と言いたいところですが、色々ありすぎるので有名どころ4本からピックアップして検討しました。

一押しなのはProcreate


公式サイトより引用https://procreate.com/jp/procreate

Procreate

こちらはiPad向けのペイントアプリで、買い切り(2024年11月時点で2000円)。見た目が非常にシンプルで右上にあるブラシのアイコンでツールを選択しパッと描き始めることができます。
それでいて、機能が少ないわけではなく、レイヤーや効果、ブラシのカスタマイズ、タイムラプスやぼかし・色調補正といったあると嬉しい機能がしっかり搭載されているので、もっとがっつり描きたい!となったときにもしっかりついてきてくれます。
また、ブラシに関してはPhotoshopのブラシ形式を取り込み可能なので、次のステップとしてPhotoshopを使用したい、となった時に同じブラシを使えるも魅力的です。
こども向け、という面では、UIの大部分が描画用のキャンバスであること、買い切りのアプリのため広告の不安がないことがおすすめポイントとなります。
難点としてはiPad用のアプリであること、買い切りアプリなのでちょっと使ってみて良かったら買う、ができないことでしょうか。
非常にサクサクと動くので、個人的に大好きなアプリの一つです。

アイビスペイント

アイビスは無料なのが導入に良さそうですが、ブラシが広告を見ると無料でも使えるなどあり、こどもが使うことを考えると広告に忌避感があります。
広告自体が悪というわけではないですが、すり抜けてくるあれこれとかが……。
ですが、広告除去アドオンや月額課金制度などもあるのでそちらを利用する形も有りだと思います。良くも悪くもSNSや世間にアップロードしやすい面をどう見るかでしょうか。
あとは「親が説明する」が少々難しいかもしれないですね。レイヤーとかある程度を知っているなら使いやすいと思います。

Clipstudio(略:クリスタ)とphotoshop

Clipstudiophotoshopはどちらもともに非常に機能が多いです。
使いこなせれば魅力的なアプリであることに間違いはないのですが、機能に見合った高価格なので、こども向けと考えるとそこまではオーバースペックなので除外としました。
同人含む漫画制作やWebtoon(縦読み漫画)制作の道に進むならクリスタ、幅広いイラスト制作や画像加工などの道ならPhotoshop(or Adobe製品系)がおすすめです。
どちらもビジネスユースができるアプリなので、「はじめの一歩」としてはお勧めしづらいですが、「描く」が日常になるのであればいずれぜひ触ってみてほしいものです。

※Adobeはipadアプリとしてfrescoも出していますが、レビューできるほど使用していないので割愛しています。よかったよ!!って方はぜひコメントいただけたら大変うれしいです。

まとめ:こども向けの環境設定はこどもと親の状況に合わせて。

総合して、おすすめとしてはiPad mini(約7万) + Procreate(2000円) + Apple Pencil pro(約2万)。
Apple Pencilについては様子を見ながら、でしょうか。

安価に済ませるならAndroid(ピンキリ)+アイビスペイント(無料or有償プランあり)。
こちらはセキュリティについて親も少し知識があった方が良いかもしれません。




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